温室効果ガスの増加による地球温暖化については、海面上昇や気候変動など、地球環境への多大なる悪影響が危惧されています。 近年の日本におけるCO2排出量は、2000年度で約12億tと、1990年度に比べ10.5%の増加となっており、 我が国でも地球温暖化防止のための対策を、早急に進めていくことが求められています。
その中で、日本での土木分野が排出するCO2は、全産業に対して約10%といわれており、資材の選定や施工の効率化など、 土木分野でのCO2排出量の削減は、重要な課題になっています。
じゃかごは、そもそも天然の自然石が主材料であり、鉄素材の使用量も少ないことから、CO2排出量の削減が見込まれます。 日本は、平地が狭く急峻な地形であることから、コンクリートなどの強固な資材は必須ですが、CO2排出量の多さが問題です。 よって、CO2排出量の削減を強く進めていくためには、排出量の少ない資材との複合的な使い方が必要です。
【参考資料】
■ 建設施工における地球温暖化対策の手引き (社)日本建設機械化協会
■ 事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン 環境省地球環境局
■ 国土交通省土木工事積算基準 (財)建設物価調査会
■ 土木工事積算基準マニュアル (財)建設物価調査会
■ 災害復旧工事の設計要領 (社)全国防災協会
■ 治山林道必携 設計積算編 (社)治山治水協会・日本林道協会
施工形式 | 工法 | CO2排出量 (kgCO2/m²) |
張り形式 | 円筒形じゃかご 径45cm |
21 |
パネル式ふとんかご(スロープ式) H50×W120cm |
27 | |
かごマット(スロープ式) H50cm |
31 | |
平ブロック張り 45×30cm、厚15cm |
90 | |
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施工形式 | 工法 | CO2排出量 (kgCO2/m²) |
積み形式 | 二重ふとんかご H50×W120cm |
41 |
かごマット(多段式) H50×W100cm |
57 | |
パネル式ふとんかご(階段式) H50×W120cm |
66 | |
かご枠(石詰) H50×W120cm |
81 | |
重力式コンクリート擁壁 H2m、天端0.5m |
298 | |
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